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2024/08/19その他

「宮澤ひなた選手 南足柄サッカーフェスタ」協賛

6月23日(日)、2025年秋開業予定の当社新神奈川工場(仮称)の所在地である南足柄市で、南足柄市出身である2023年FIFAサッカー女子ワールドカップ得点王の宮澤ひなた選手を招いたイベント:サッカー教室が、南足柄市体育センターグラウンドにて開催されました。

宮澤ひなた選手は、パリオリンピックでなでしこジャパンとして活躍された日本が誇るサッカー選手ですが、当イベントは、「サッカーを通じて多くの方々と交流をし、南足柄市が元気に笑顔あふれる場所になってほしい」という宮澤選手の想いを元に企画されました。当社はこれに賛同して協賛し、当日宮澤選手に地元やサッカーに対する想いについてインタビューを行いました。 

 

 

~ 宮澤ひなた選手との対談 ~

―今日はどうぞよろしくお願いいたします。

―宮澤選手 こちらこそよろしくお願いいたします。

—日本端子という会社はご存知でしたでしょうか?

―宮澤選手 あまり地元にいなかったので、今回のサッカー教室をやることになり日本端子さんを知りました。

―弊社は「つないで世界に活力を。ACTIVATE」を企業理念としています。宮澤選手の活力となっているものを教えてください。

―宮澤選手 いろいろな方の応援がいちばんの力です。地元に帰ってきた時、いろいろな方が「応援しています!」と言ってくれますし、家族や友達など身近な人のサポート、応援があったからここまでやってこられたと思っているので、いろいろな方の応援の言葉が活力になっていると思います。

―私たちはアサヒビール神奈川工場跡地に、来秋の新工場稼働を目指して計画を進めています。南足柄市の好きなところやおすすめのスポットをぜひ教えてください。

―宮澤選手 自宅から富士山が見えるのですが、富士山が見えるということはすごく幸せなことだと思います。富士山が見えない県に住んでいる方に「富士山が見えることはすごいことだよ」と言われた時に、そういうところがいいなと感じました。
また緑があふれているところが私は落ち着きます。
落ち着いていてのどかなところが南足柄市のいいところだと思います。

―日本端子は湘南ベルマーレのアカデミー生についても応援していて、子供たちの育成という意味では今回のイベントのコンセプトにも共感しています。
宮澤選手はいつ頃からプロ選手を目指そうと思われたのですか?

―宮澤選手 幼稚園の年少からサッカーを始めて、男の子に交じって練習していました。小学校5年生の時になでしこジャパンがワールドカップで優勝しました。当時の女子選手は、サッカーをやりながら他の職業に就いていましたが、自分も大きくなったらなでしこジャパンに入りたいけど、他の職業に就きながらサッカーをするのかなと思っていました。
その後、サッカーを続けていく中で、なでしこジャパンに入りたい思いは強くなりましたが、プロというのは現実的ではないと感じていました。                     でも大学4年生になる時にWEリーグができて、いろいろタイミングがよくてプロになれました。

―プロ選手になるために意識していたことはありますか?

―宮澤選手 私はサッカーが嫌いになったり、辞めたいと思ったことは一度もありません。それだけが取り柄です(笑)
サッカーを楽しもうとかみんなとボールを蹴るのが楽しいとか、そういうところが原点なのかなと思います。あと、小さい頃は泣き虫でした。                      幼稚園では毎日泣いていましたが、サッカーのときは元気にケロッとしていて、負けず嫌いでした。

―周りの男の子に負けなかったですか?

―宮澤選手 男の子に負けたり、女の子だからと手加減されるのが嫌でした。
 お母さんとの合言葉は、お母さんが「男の子には」って言ったら、私が「絶対負けない!」って練習に行く前に言ってました(笑)

―サッカーを頑張っている子供たちに向けてメッセージがあったらお願いします。

―宮澤選手 一番はサッカーができる環境に感謝してほしいです。グラウンドがあって、親御さんの送り迎えがあって、ボールがあって、スパイクがあって、そのような環境があるからサッカーができると思います。
今は全力でサッカーを楽しんでほしいです。上手になりたい気持ちも大事ですが、サッカーの根本的な楽しさをもっともっと知ってほしいです。
また仲間や相手がいないとサッカーはできないので、相手へのリスペクトを忘れないでほしいと思います。
あとはいっぱい動いて、いっぱい食べて、いっぱい寝ることで健康な体を作って下さい!

 

―なでしこジャパンへの選出おめでとうございます。
選出されたときの気持ちを教えてください。

―宮澤選手 正直すごくドキドキしました。怪我明けでなかなかプレーに絡めていなかったし、ワールドカップの得点王という期待もある中でその時のようなプレーができるのか正直自分でも分からないし、いろいろ不安要素がありましたけど、名前を呼ばれた時はひと安心というかホッとして、やっとこれで次に進めるなという気持ちでした。

―自分のプレーのここを見てほしい!というアピールポイントを教えてください。

―宮澤選手 スピードが売りなので、試合中の立ち位置やポジショニングなどを工夫して、一瞬のスピードやタイミングの精度を高めていきたいです。
知っている選手が得点を取ると皆さん嬉しいと思うので、しっかり得点や勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。

―今後の目標を教えてください

―宮澤選手 7月のパリオリンピックで優勝して、一番色のいいメダルを持って帰国したいと思っています。
大勢の方から応援されて、愛されるような選手になることを目標に掲げているので、その通過点としてサッカーの結果を残せたらいいなと思いますし、地元に帰ってきたらサッカー教室などを開催して、小さい子供たちの憧れでいられるような選手、人になりたいです。

―宮澤ひなた選手のパリオリンピックでのご活躍を、テレビの前から応援させていただきます。
本日はありがとうございました。

なでしこジャパンのパリオリンピックでの結果は、惜しくも準々決勝でアメリカに敗れましたが、アクシデントが多い中、全員がやりきったプレーを見せ、大いなる感動と勇気を与えてくれました。
日本サッカーの輝かしい未来への道がまたひとつ築かれました。

2024年6月23日 南足柄市体育センターグラウンドにて対談
インタビュアー:山口 愛美